きょう豆曜日 ・ Today Peaday +

一言メッセージ :様々な立ち位置から、改めて見てみたい。小振りな乗り物と散歩好きが綴る放浪の記。よろしくお願いします。

飛び道具の人類史 火を投げるサルが宇宙を飛ぶまで

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ゴミ箱を狙って、シュートを成功させる喜びというのは、
おそらくほとんどの人にとって経験のあるところでしょうね。うまく入ると素直にうれしい。

振り返れば、人類には太古より、ものを飛ばしたり燃やすことを好む傾向があり、
それにより離れたところに変化を引き起こしてきたそうです。

著者はヒトのみが持つ3つの特性、二足歩行・ものを投げること・火を操ることのうち、
特にものを投げる性質に着目したうえで人類の歴史を改めて眺め、その未来をも想像させてくれます。

マンモスをしとめた石器の付いた投げ槍から、城を攻撃する投石機、花火、V2ロケット、
火星探査機、911テロの航空機など、題材を自由に選んで飽きさせません。
この著者が講演をしたら、興味深いものになりそう。

また、ブラッド・ピットの出演したフライフィッシングのシーンが印象的な映画、
「リバーランズスルーイット」の原作からの、こんな引用も気が利いてました。
 ーー 人生で静かな興奮を覚えることの一つは、自分自身から少し離れたところに立って、
    自分自身が何か美しいものを作り出している姿を静かに眺めることだと思う ーー 。
さて、はたして私自身や私の属する集団が、離れたところから見てみると、どう映るのでしょうね。

著者のクロスビー氏は、これまで主としてヨーロッパの帝国主義が
比類ない成功を収めた原因を追求してきた歴史家だそうです。
訳者の努力もあってか、254pもある本の厚さを忘れるほどすらすらと読めました。
軽いユーモアを交えた適切な比喩や、練られた言いまわしにも感心です。

戦争でうんざりするほど不幸を味わってきたにもかかわらず、
おろかとしか思えない行動も、残念ながら世界では相変わらず続いています。
日本も第二次大戦以来、際どいところで当事者となることを免れてますが、
ほんとうに危険はいっぱい。
先日も、防衛庁長官が自民党総裁の候補として名前が出るだなんて、絶句です。

訳者があとがきに込めたものを、最後に紹介しておきましょう。
 ーー 「火を投げる」能力が今以上に「眼差しを欠いた」行動を促す方向に発揮されないことを、
切に願っている。 ーー 
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  1. 2006/08/10(木) 19:48:19|
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