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子供のための本に欠かせない、多くの挿絵を描いていた画家、
イリヤ・カバコフの絵本と原画が、美術館で展示されていました。
ちょっとしたイラストや挿絵を見ても、そのタッチや雰囲気、
描かれた題材などには、そこの国や民族が
長い年月の間に培ってきたものがうかがえるようです。
挿絵を見れば、雪の中でそり遊びに夢中な子供たちを描いたり、
キリル文字の一端につる植物のような丸まりを付け加えたり、
演奏している楽器が、三角ギターのバラライカだったりと。
作家とは異なる国で生まれ育った者の目から見ると、
新鮮な驚きに満ちていて退屈しないで楽しめました。
また、1933年に現ウクライナでユダヤ人家庭に生まれたカバコフは、
現在も美術家としてヴェネチア・ビエンナーレなどで
活躍をしている方のようです。
この激動の時代をその立場で生き抜いたからこそ、
語りうるものもやはりあるのだろうと思います。
おまけとして、今回の展示ではぬり絵コーナーがあり、
用意されてた色鉛筆で私も一枚楽しんできました。

牛の背景にはロシア語で何かのメッセージが書かれているそうです。
英語で言うと、"F☆☆K YOU" のようなものらしい。カバコフ氏お茶目。
会場まで足を運んだ甲斐は、充分にあったと思います。
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- 2008/04/06(日) 08:17:16|
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