2008.06/20(Fri)

きもの全書 大塚末子著 婦人画報社 

きもの全書

半世紀の時を越え、素敵な本が手元に来てくれました。

先日ひさしぶりに、行きつけの古本屋に顔を出すと、
待っていてくれたかのように、この書物がまず目にとまりました。

昭和32年が初版ですから、冒頭のグラビヤ(原文のまま)にしても、
白黒写真に彩色したものが使われています。戦時中のモンペ強制の記述もありました。

反物からどうやって和服の各部分を裁ち取っていくかの見取り図もあれば、
1年を着まわすのに必要な衣料設計、今で言うワードローブでしょうか、
それが一覧表として載っていたりも。それによるとハンドバックの数はなんと2つだそう。

電気アイロンは、重さ2ポンドから5ポンドが手ごろ、なんて記述も発見。ありえません。

数日前は病院の待合室で退屈しないよう、この本をカバンに入れて出かけたのですが、
手持ち無沙汰で退屈されているように見えた年配のご婦人にお貸ししたところ、
とっても喜んでくれたようです。お名前呼ばれるまでずっと頁をめくられてましたから。

永遠の眠りに付こうとしている本を、こき使っているとも言えなくもないけど、
書物の側にしたって、多くの人に喜んで見てもらえれば、本望でしょう。
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