きょう豆曜日 ・ Today Peaday +

一言メッセージ :様々な立ち位置から、改めて見てみたい。投票権あるなら、備忘録をぜひ。小振りな乗り物と散歩好きが綴る放浪の記。よろしくお願いします。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

本 起源と役割をさぐる (犬養道子 著  岩波ジュニア新書)

本 起源と役割をさぐる 犬養道子



粘土板へ刻まれた楔形文字、ツタンカーメンの黄金マスクで
輝くヒエログリフ、そして羊皮紙にラテン語で書かれた聖書。

表紙をめくると待ち構えていた、魅惑的なカラー口絵のおかげか、
読む前から内容への期待に、心が高鳴ったのを憶えています。

まずは亀の甲羅の本、竹の本、泥の本、葦の本、石の本といった
道具立ての発展について、長い歴史を凝縮してまとめてあります。

しかしもうひとつの主題、本の役割についての説明には、若い人向けの
やさしい言い回しながらも、主張の真剣さが強く伝わります。

本は思想の分配手段として、同時に危険性を併せ持つのですね。

みんなに分けて、みんなに知ってもらっては困る事柄を書いた本は、
その内容の持つ値打ちに関わらず、政府は分配を差し止めようとします。

例えば中国の秦で、そして時代は下りナチスによっても行われた、焚書。
美濃部達吉の天皇機関説が、軍部が幅を利かす当時の日本で受けた扱い。

あの五・一五事件で、対話を拒否した軍人に祖父を奪われた著者が、
ここで静かに伝える言論統制の危うさを、軽く聞き流すのは難しい。

しばらく前から日本では、本を読む人が減ってきていると言われ、もう久しいです。
科学技術の発展とはまた別に、各人が、自らで考える営みは大切でしょうし、
その営みを助ける環境というのも、保護を求めている状況だと思います。

この本は、読み終えても長く余韻の残る、予想以上に素敵な作品でした。
私はここで見た著者の仕事に、ある種の美しさのようなものすら感じます。
スポンサーサイト
  1. 2009/02/20(金) 00:12:30|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<順番どおりに並べよう  | ホーム | 笑うネギ>>

コメント

犬養道子さんの 『アメリカン・アメリカ』 という著書をご存知でしょうか?
書かれたのが(おそらく)30年くらい前ですし、内容はさらにそれより前の
アメリカについて触れられているので、2009年の「アメリカ」とはかなり姿が
違うのですが...学生時代に偶然読んで、いまも大切にしている本です。
機会があればぜひ読んでみてくださいね!
  1. URL |
  2. 2009/03/09(月) 00:55:13 |
  3. an-an #LJZjU7Sc
  4. [ 編集]

an-anさんへ

だいぶ前のアメリカが、どんな場所だったのかは、私も興味ありますね。
たしか古書店でパラッとだけ見た気がしますが、図書館で探してみましょう。

大手のメディアなどを通じて伝えられる、アメリカの姿や
そこで暮らす人の姿ってのは、果たして正しいところをこちら側へ
伝えようとしてるのか、どうも判断しにくい気がしています。

それに多感な学生時代のan-anさんへ、多少とも影響を与えた本なら、
野次馬的にもちょっと興味があったりします。中華との仲も今とは違いそうですし。
  1. URL |
  2. 2009/03/19(木) 21:12:21 |
  3. きょ豆 #WQO6nz4s
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kyomame.blog24.fc2.com/tb.php/646-f352c6c6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

 ・きょ豆♪

Author: ・きょ豆♪
豆系

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ふろっぐくろっく

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。