きょう豆曜日 ・ Today Peaday +

一言メッセージ :様々な立ち位置から、改めて見てみたい。小振りな乗り物と散歩好きが綴る放浪の記。よろしくお願いします。

一九八四年 ジョージ・オーウェル [新訳版] NINETEEN EIGHTY-FOUR by George Orwell Translated by Kazuhisa Takahashi

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ある論文の値打ちを判断するにあたっては、そこで記述された内容が、
よその論文においてどれほど多く引用されているかを、重視するようです。

おそらく近未来を舞台にした小説の中でも、この「1984年」は、
様々な機会で、かなり頻繁に言及されてきたもののひとつだと思います。

ちょうど本日付の新聞にも、JR東日本が埼京線車内に監視カメラを、
次の月曜から設置する動きを受け、小説で登場した監視社会の象徴、
「ビッグ・ブラザー」が記事の題になっていました。

JR東の説明では、警察からの要請により、痴漢という犯罪を減らす目的だそう。
しかし、その効果とプライバシー侵害となる点を、批判する声もあります。
録画された画像がどこでどう扱われるのか、確かめる術もなければ、
抗議の声をあげる手段も、ほぼ被写体側に無さそうなのが怖いです。

小説の筋としては、ある奔放な女性との関係もあり、わくわくする展開も
もちろんありはするのですが、人や組織の持つお粗末さがむき出しで
描かれ、読後感としては幾らかげんなりするものがありました。

善意からの献身に対しても、組織での保身のため仇で返すあたりなど、
決して読んでいて愉快ではありません。実際にありそうなことですし。

もっとも筆者の生い立ち、インドで英国の麻薬局の役人の子として生を受け、
長じてもしばらくの間は植民地で警察の下級官史だったという点を踏まえれば、
多くの社会や組織でつい生じ勝ちな、人間性の喪失に対して内部告発をし、
警鐘を鳴らす作品として解釈して、後世へ受け継いでゆくべきでしょう。

















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  1. 2009/12/23(水) 23:17:54|
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