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一言メッセージ :様々な立ち位置から、改めて見てみたい。投票権あるなら、備忘録をぜひ。小振りな乗り物と散歩好きが綴る放浪の記。よろしくお願いします。

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奴隷と奴隷商人 ジャン・メイエール著、監修 猿谷 要、創元社

奴隷と奴隷商人b

誰かを恋焦がれるあまり、身も心も捧げている状況を、
ドレイという言葉を使って表現することがあります。日本では、
平和なくらしの中の、微笑ましい光景を記述するに際しても、
さほど身構えたりせずにこの言葉が使われています。 

しかし実際、奴隷という立場へ追いやられ、苦しんでいた多くの人々が、
この世界に間違いなく居たことを知ると、気軽に使っていた言葉が、
その背景に持っていた重みを、あらためて感じます。

本自体はちょうど大人の手のひらと同じくらいの、コンパクトなサイズ。
そしてほぼ全てのページに、選び抜かれた絵や写真が並んでいて、
こんな題材にもかかわらず、親しみすら感じるメディアに仕上がっています。

事情に通じているらしい、ある歴史学の研究者が執筆した書籍なのですが、
読者の興味をうまく引き出しつつ、また、要所では驚かせつつ、
かっては幅を利かせていた奴隷制度とその周辺状況を伝える、
素晴らしい出来だと思います。私の見た範囲では、バランスも悪くなさそう。

ある頁には、逃亡した前科(!)を持つ奴隷の再脱走を予防する意図で、
うまく工夫された鉄の首輪が、人間の首に取り付けられた絵があります。
長さ50cm程の鉄棒が3本も、あっちこっちへ突き出ていて、何をするのにも
邪魔そうな道具をはめられた不幸な男の姿は、記憶に残りそうです。

また、最終的に制度の廃止へこぎ着けるためには、まず売買の禁止から手を付け、
あせらず段階的に進めていったとの経緯も、憶えておくべきところでしょう。
既得権益を手放したくない側が枠組みの変更を厭うのは、いつの時代も変わりません。

後半近くの文中に、国連が1981年に行った奴隷制に関するアンケートへ
の興味深い記述がありました。国連の加盟国に対して、農奴や、
借金返済のための隷従が、その国にあるのかどうかをたずねているのです。

娯楽性こそ少ないですが、読む側の想像力を刺激する本です。もし私が、、、と。
対価を払って手に入れ、ひもとく時間を捻出しても、損はないと私は思います。



(Esclaves et Negriers)





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  1. 2010/02/20(土) 00:29:51|
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